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2010年3月22日月曜日

2009観賞 010

010*街


街灯に照らされた君にあいたくてゲームを放りなげて行く塾(さかいたつろう)
好きな子のためになら塾へ行く男子、かわいい。

街路樹の樹木の名前知らぬまま夜の空港へ運ばれてゆく(イマイ)
次々と流れていく街路樹を黙って見ているイメージです。この歌大好き。

溶けたくて傘をささない日もありき魚眼レンズに映るビル街(風天のぼ)
「溶けたくて」に酸性雨、近未来的なビル街を思い浮かべました。

うたがいはなにもうまない うつくしく 街の灯りをにじませる雨(斉藤そよ)
街中の雨は美しいですよね。

あの街に虹がさすのを待っているわたしひたすらタンバリンうつ(松原なぎ)
タンバリンがいいな。カスタネットじゃだめですね。



2010年2月24日水曜日

Unknown

2009*ふわふわ

ふわふわと歩く二人は夫婦より幼い兄と妹のよう(イマイ)
こんな夫婦に憧れます。

好きすぎたわたしは強く抱きすぎたもうふわふわはふわふわじゃない(岡本雅哉)
あまりにも意図的な歌いだしにやられました。

ふわふわと昨日の君を思い出す心優しい生理二日目(ひろうたあいこ)
なんてうらやましい。

ふわふわと甘いあいづち打つあの子だまらせたくてムカデの話(ぱぴこ)
素通りできませんでした。これも女子。

右上に傾きし黒板のWill気怠き発音ふわふわな午後(桑原憂太郎)
ふわふわした感想で申し訳ないですが、雰囲気が好き。



2010年2月22日月曜日

2009観賞 008

008*飾

飾られたプリン崩していく きみとなるべく同じはやさ保って(柚木 良)
飾られたプリンは、パフェかなあ。同じはやさを保つ、私もそんなふうに追うばかり。

蜜を吸う生き物死ねばしばらくは髪飾りとして風にふるえる(我妻俊樹)
蝶でしょうか。ふるえる、が透明ではかない。

あなたから秘密を打ち明けられるようひだりの耳を飾る小春日(わたつみいさな)
打ち明けられたい!これ好きだなあ。

ひとつずつ似合わぬものを除いたら飾るものなどなにもなかった(青野ことり)
自分に似合うものを知っている人はほんとうにうらやましい。

クリスマスツリーに真綿を飾るよに十七歳はブランコに乗る(みずたまり)
当たり前の関係だったんですね。大人も乗るブランコって不思議な遊具。

爪飾る女が愛想笑いする春はどこかでビルが壊れる(たかし)
春はビルの壊れる季節ですね。単純に不思議で引き込まれました。

好きだった 髪に絡まる雨粒を紡ぐちいさな手のようこさん(加藤サイ)
こんな視点で恋されてみたい。

騙し合いここまで来たね今晩は飾り気のない言葉で攻めて(こゆり)
直球な言葉がいちばん胸にくるのです。

飾らない君が好きだと言ったのは全裸ってことじゃないんでよろしく(田中ましろ)
006では脱がしてたのにー。


Unknown

心が折れていましたが(笑)、やっぱり完走できなかった題詠のような罪悪感があって、2010の走り出しと共にまたぽつぽつといきたいです。
イマイさんの観賞スタートにも触発されました(って素直に言います今年のテーマは素直って今決めたので)。

また止まるかもしれないですが。。。もうすこし頑張ろう



006*水玉

街中が動物園になったやう水玉模様のスカートあふれ(梅田啓子)
水玉の勢いというか、元気さが出てて面白いなあと思いました。

キミにだけわかる合図の水玉のネクタイ巻いて行くスキー場(わだたかし)
スキー場が意外!これ好きです。

彼史上最強だった悪趣味な水玉模様のシャツさえ愛す(ひぐらしひなつ)
思い浮かべて笑ってしまった。かわいい。

模範しか近づき方を知らなくてあの子と同じ水玉模様(ぱぴこ)
よくわかる気がします。

いいことを言わないように気をつける父水玉の似合わない人(兵庫ユカ)
いいことを言わないように気をつける、というのがなんだか気になりました。

水玉の似合わぬ歳になってなお運命じゃないことは淋しい(若崎しおり)
この淋しさに引き込まれました。

目の前に飛び込んできた水玉はうつくしかったけれど脱がした(田中ましろ)
素直すぎて笑ってしまった。



007*ランチ

「ただいま」と声かけ流しに娘置く花びら入りのランチボックス(春待)
帰ってすぐに、お弁当箱出してー、ってよく母に言われたのを思い出しました。

飛び出した言葉を追ってはらはらとランチョンマットに落ちるパンくず(宮田ふゆこ)
どんな言葉が飛び出したんだろう。

なにごともなかったようなエビフライランチのエビが優しくて泣く(拓哉人形)
人ではなくてものに泣かされるってありますよね。

妻と子の写真見せられランチする珈琲カップふたつ寄り添う(nnote)
見せられ、に淋しさというかマイナスな感情を感じました。カップは寄り添えるのにね。

夜デート キャンセルのメール受け取って今日のランチを餃子に決める (のびのび)
なんという女子…素直で素敵。

ごめんねが言えないランチタイムにはチキンライスに白旗立てる(小林ちい)
数あるお子様ランチの歌の中で、いいなあと思った。



やってみればやっぱり面白いんですよね!
ただどうしても時間かかってしまう

2009年9月23日水曜日

2009鑑賞 005

005*調

調子など狂ってしまえ 咲きたてのパンジーたちとひそひそ笑う (日向奈央)
悪意のある上句ですが、パンジーたちと、という可愛らしさに和んでしまいました。

雨が降る調べてわかることなどに真理はないと嘯く君に (遥遥)
「君」の台詞がすきです。

わたしより愛しいものがあるひとの鼓動の調べ おかえりなさい (田丸まひる)
静かな哀しさ。

「カンパニュラ」名など調べて植えてをり 風と暮らさな 影と遊ばな (迦里迦)
下の句が好きです。リズムも内容も。


2009年9月2日水曜日

Unknown

004*ひだまり

すこしだけ苦い風邪薬を春のひだまりで溶かす君のはなうた(さかいたつろう)
読んだときさすがだなあ、と思いました。

おだまりよひらひらひらさらさらさらのわたしさかまつげちょっとひだまり (久哲)
これ好きです。「おだまり」と「ひだまり」にちょっとくすっと笑ってしまう。

ひだまりを駆ける子どもの声遠く冷えた布団できみと抱き合う(denkoo)
そのギャップというか、明暗がよくわかる気がして。

美術準備室にひだまり閉じこめて肺に満ちてく石膏のしろ(加藤サイ)
004で一番好きかなあと思いました。



2009年8月31日月曜日

Unknown

鑑賞始めました。
完走できるかわかりませんが、たくさんの方の歌を読んでいきたいです。
この記事では、言葉の選び方がすごいなあとか、好きだなあと思った歌をあげていきます。
失礼等あるかもしれませんが、
よろしくお願いします。



+++



001*笑

やわらかなキッシュの微笑なのでしょう二人の育む言葉の川は(行方祐美)
やさしい空気。

不用意に受け取ってきた微笑みを並べて冬の星座にかえる(新井恭子)
「受け取ってきちゃった」ことに共感。

三日月が笑ってみてる冬空の彼方に消える消える危機感(斉藤そよ)
危機感が意外。

笑われて生きてきました。趣味・特技、特にないです。処女じゃないです。(星野ぐりこ)
初見から度肝をぬかれました。いっきに覚えてしまう。



002*一日

波の数かぞえて冬の砂浜の一日が過ぐ 卵を探す (新井蜜)
夜か明け方かなあ。すごくすきです。

しない日は食べない、だっけ、二人して無花果一つ食べた一日 (木村比呂)
上句も、無花果もいいです。

乳白の花になりたいあの肩にふりそそぎたい終の一日 (田丸まひる)
きれいな画がすんなりうかびました。



003*助

助手として残ることにしたんだねひとつの終わり五年目の春(藻上旅人)
さびしいかんじがすきです。

補助なしでさかあがりしたとき見えた世界のように君が手を振る (ゆず)
ゆずちゃんは「世界」を使うのがうまいと思う。

謝罪からはじめる人についていく宇宙のちりを見る介助犬(日高裕生)
不思議な空気だけど、宇宙が出てきたのがすごい。

くつずれをかくして笑う小春日の坂道いつも助けられてた(はせがわゆづ)
すべてが好みでした。