2010年6月28日月曜日

027:そわそわ(藤野唯)

うしろからそわそわしてる心臓をなでる もうすぐ動きだすのね

026:丸(藤野唯)

雨粒を丸くはじいて私たち今日はどこまで出かけてみようか

2010年6月15日火曜日

おすそわけ 第19回「眠り」

点滅


イマイさんへ。


梅雨に入りましたね。
気温の変化が相変わらず大きくて、
最近微熱を出してしまいました。
イマイさんは体調はどうですか?
前回はあったかいおすそわけをありがとうございました。
読んでいて、眠る前のあったかさを思い出しました。

私も好きな人と手をつなぐのが好きです。
彼の肌はとてもやわらかくて、ほっとします。


今回のお題は「眠り」ですが、
私はよく、眠れなくなる子でした。
小さい頃、母に「目をつぶってれば寝られるよ」と言われてもやっぱりなかなか寝付けず、布団の中で困り果てながらいつの間にか眠っている、ということが何度もありました。

しかしその頃はまだいいほうで、眠れないのは大学の頃がピークでした。
一人暮らしは気ままに見えても(実際気ままなところも多々あるのですが)、さびしかったり不安だったりしたのかもしれません。
昼間、大学などで嫌なことがあったり悩みがあっても、帰って話す人がいないので、
そのまま部屋に持ち帰ってぐるぐる考えてしまいがちだったと思います(これは今もそうですが)。

寝てしまいたいと思うときほど眠れなくて、
布団に入って、そのまま眠れず朝を迎えてしまうこともありました。
ぼーっとした頭で新聞配達のバイクや鳥の声を聞いて、布団の中で絶望していました。
お医者さんに行こうかな、薬局で薬を買おうかな、と思ったこともあったけれど、怖かったので行かずじまいでした。


社会人になって、眠れないのは昼寝をしてしまった日くらいになりました。
きっと、眠らなくてはやっていけないと身体がわかったのかな、と思います。
それから、恋人といるとき、私たちはふたりともよく眠ります。
お互いに安心しきっているせいかなと思っています。


眠れない話を書いてしまいましたが、眠るのは好きです。
寝る前に布団で本を読んでいるとき、朝布団の中で目覚めるときも、こたつでうとうとしているときも幸せです。
ほかの好きなことをできる時間を眠りに当てるということは、必要ですがとても贅沢なことのように思えます。



目覚めたらまた会おうね あたたかい視界がゆっくり点滅しだす(藤野唯)




眠りに落ちる前の時間を短歌にするのにかなり時間がかかってしまいました。
次回のお題は「椅子」です。
更新は約2週間後、イマイさんのブログで。
おやすみなさい。

2010年6月2日水曜日

羽虫

水たまり踏んでしまった あの子でも肌荒れすると信じたかった

一度きり、一度きりっていいながら発熱を繰り返していたい

気まぐれでやさしかったな気まぐれでやさしかったな泣いてしまおう

食べたくもない羽虫だったのだろう仕方なく餌をくれたのだろう



おすそわけ第18回更新のおしらせ

イマイさんのブログ「ゆびおり短歌」にて、おすそわけ第18回「体温」が更新されています。

体温って、自分のだとあんまりわからないから、やっぱり誰かに触れてこそのものかな、と思います。
なんだかあったかいお話でした。


どうぞお読みになってください

2010年5月15日土曜日

おすそわけ 第17回「川」

ふかくてはやい


イマイさん、こんばんは。
うさぎの鳴き声、わたしもたぶん聞いたことないと思います。
鳴かないまま仲間もいないところで、というくだりは、とても物悲しくなりました。

昨日、恋人の実家の犬が亡くなりました。
私はとうとう一度も「彼」に会えなかったけれど、きっと恋人は13年という長い年月の間、彼の声をたくさん聴いて会話をしたのでしょう。
わたしは動物を飼ったことがないけれど、声というのは人と人だけではないんですね。



さて今回の「川」ですが、川は私にとって身近なものです。

というのも、実家の町には割と有名な(?)川が流れていて、私の実家も川からそんなに離れていません。
だから夏の台風で大雨が降った次の日は、川の水が増えて音がよく聞こえたし、
小学校のときの清掃活動はよく川で行われました。
春から夏にかけては遊びに来る人もたくさんいたので、
近くの橋を通るときは川の様子を見ていました(水位とか、人がどのくらい来ているかとか)。

大学に入るときに上京してから、川をあんまり見なくなりました。
もちろん川はたくさん流れていると思いますが、近くにない街に住んでいるからかな。
だから大学に入ってから、川がないことに気づいたときは、ちょっと寂しかった気がします。
実家にいたときも、子供のころに比べて、そんなに頻繁に行っていたわけではないけれど。


川を見ていると落ち着きます。
浜辺で海を見ているみたいに行って帰ってくるわけではなく、ただひたすらに流れていく。
でも、見てるだけでいいかなあと思います。
小さいころ流されかけた記憶があるからです。
私の実家の川の話ですが、見た目は穏やかに見えても深いところはとても深くて、流れは速いです。大人だとしても、あっという間に足をとられてしまいます。
入るにしても、足だけ少し入れて涼んでいるくらいがちょうどいいのでしょうね。

おすそわけのことを考えていて、人の気持ちもそうだなとちょっと思いました。
無防備に、あるいは無造作に人の内面にずかずか入り込んでいくと、飲み込まれたり流されたりしますよね。
わたしも、溺れたことも、溺れさせたことも、一度ずつくらいはあるかもしれません。
きっと、深いところはとても深くて、流れも速いのでしょう。



助かってよかった だけどあのときの鼓動の速さでいまだに酔える(藤野唯)





いろいろなことが重なってしまったのですこし遅れてしまいました。ごめんなさい。
次回のお題は「体温」です。
更新は約2週間後、イマイさんのブログで。

2010年5月9日日曜日

025:環(藤野唯)

環状線沿いを並んで歩きつつ結婚したあとのことを思った