2009*ふわふわ
ふわふわと歩く二人は夫婦より幼い兄と妹のよう(イマイ)
こんな夫婦に憧れます。
好きすぎたわたしは強く抱きすぎたもうふわふわはふわふわじゃない(岡本雅哉)
あまりにも意図的な歌いだしにやられました。
ふわふわと昨日の君を思い出す心優しい生理二日目(ひろうたあいこ)
なんてうらやましい。
ふわふわと甘いあいづち打つあの子だまらせたくてムカデの話(ぱぴこ)
素通りできませんでした。これも女子。
右上に傾きし黒板のWill気怠き発音ふわふわな午後(桑原憂太郎)
ふわふわした感想で申し訳ないですが、雰囲気が好き。
2010年2月24日水曜日
2010年2月22日月曜日
2009観賞 008
008*飾
飾られたプリン崩していく きみとなるべく同じはやさ保って(柚木 良)
飾られたプリンは、パフェかなあ。同じはやさを保つ、私もそんなふうに追うばかり。
蜜を吸う生き物死ねばしばらくは髪飾りとして風にふるえる(我妻俊樹)
蝶でしょうか。ふるえる、が透明ではかない。
あなたから秘密を打ち明けられるようひだりの耳を飾る小春日(わたつみいさな)
打ち明けられたい!これ好きだなあ。
ひとつずつ似合わぬものを除いたら飾るものなどなにもなかった(青野ことり)
自分に似合うものを知っている人はほんとうにうらやましい。
クリスマスツリーに真綿を飾るよに十七歳はブランコに乗る(みずたまり)
当たり前の関係だったんですね。大人も乗るブランコって不思議な遊具。
爪飾る女が愛想笑いする春はどこかでビルが壊れる(たかし)
春はビルの壊れる季節ですね。単純に不思議で引き込まれました。
好きだった 髪に絡まる雨粒を紡ぐちいさな手のようこさん(加藤サイ)
こんな視点で恋されてみたい。
騙し合いここまで来たね今晩は飾り気のない言葉で攻めて(こゆり)
直球な言葉がいちばん胸にくるのです。
飾らない君が好きだと言ったのは全裸ってことじゃないんでよろしく(田中ましろ)
006では脱がしてたのにー。
飾られたプリン崩していく きみとなるべく同じはやさ保って(柚木 良)
飾られたプリンは、パフェかなあ。同じはやさを保つ、私もそんなふうに追うばかり。
蜜を吸う生き物死ねばしばらくは髪飾りとして風にふるえる(我妻俊樹)
蝶でしょうか。ふるえる、が透明ではかない。
あなたから秘密を打ち明けられるようひだりの耳を飾る小春日(わたつみいさな)
打ち明けられたい!これ好きだなあ。
ひとつずつ似合わぬものを除いたら飾るものなどなにもなかった(青野ことり)
自分に似合うものを知っている人はほんとうにうらやましい。
クリスマスツリーに真綿を飾るよに十七歳はブランコに乗る(みずたまり)
当たり前の関係だったんですね。大人も乗るブランコって不思議な遊具。
爪飾る女が愛想笑いする春はどこかでビルが壊れる(たかし)
春はビルの壊れる季節ですね。単純に不思議で引き込まれました。
好きだった 髪に絡まる雨粒を紡ぐちいさな手のようこさん(加藤サイ)
こんな視点で恋されてみたい。
騙し合いここまで来たね今晩は飾り気のない言葉で攻めて(こゆり)
直球な言葉がいちばん胸にくるのです。
飾らない君が好きだと言ったのは全裸ってことじゃないんでよろしく(田中ましろ)
006では脱がしてたのにー。
Unknown
心が折れていましたが(笑)、やっぱり完走できなかった題詠のような罪悪感があって、2010の走り出しと共にまたぽつぽつといきたいです。
イマイさんの観賞スタートにも触発されました(って素直に言います今年のテーマは素直って今決めたので)。
また止まるかもしれないですが。。。もうすこし頑張ろう
006*水玉
街中が動物園になったやう水玉模様のスカートあふれ(梅田啓子)
水玉の勢いというか、元気さが出てて面白いなあと思いました。
キミにだけわかる合図の水玉のネクタイ巻いて行くスキー場(わだたかし)
スキー場が意外!これ好きです。
彼史上最強だった悪趣味な水玉模様のシャツさえ愛す(ひぐらしひなつ)
思い浮かべて笑ってしまった。かわいい。
模範しか近づき方を知らなくてあの子と同じ水玉模様(ぱぴこ)
よくわかる気がします。
いいことを言わないように気をつける父水玉の似合わない人(兵庫ユカ)
いいことを言わないように気をつける、というのがなんだか気になりました。
水玉の似合わぬ歳になってなお運命じゃないことは淋しい(若崎しおり)
この淋しさに引き込まれました。
目の前に飛び込んできた水玉はうつくしかったけれど脱がした(田中ましろ)
素直すぎて笑ってしまった。
007*ランチ
「ただいま」と声かけ流しに娘置く花びら入りのランチボックス(春待)
帰ってすぐに、お弁当箱出してー、ってよく母に言われたのを思い出しました。
飛び出した言葉を追ってはらはらとランチョンマットに落ちるパンくず(宮田ふゆこ)
どんな言葉が飛び出したんだろう。
なにごともなかったようなエビフライランチのエビが優しくて泣く(拓哉人形)
人ではなくてものに泣かされるってありますよね。
妻と子の写真見せられランチする珈琲カップふたつ寄り添う(nnote)
見せられ、に淋しさというかマイナスな感情を感じました。カップは寄り添えるのにね。
夜デート キャンセルのメール受け取って今日のランチを餃子に決める (のびのび)
なんという女子…素直で素敵。
ごめんねが言えないランチタイムにはチキンライスに白旗立てる(小林ちい)
数あるお子様ランチの歌の中で、いいなあと思った。
やってみればやっぱり面白いんですよね!
ただどうしても時間かかってしまう
イマイさんの観賞スタートにも触発されました(って素直に言います今年のテーマは素直って今決めたので)。
また止まるかもしれないですが。。。もうすこし頑張ろう
006*水玉
街中が動物園になったやう水玉模様のスカートあふれ(梅田啓子)
水玉の勢いというか、元気さが出てて面白いなあと思いました。
キミにだけわかる合図の水玉のネクタイ巻いて行くスキー場(わだたかし)
スキー場が意外!これ好きです。
彼史上最強だった悪趣味な水玉模様のシャツさえ愛す(ひぐらしひなつ)
思い浮かべて笑ってしまった。かわいい。
模範しか近づき方を知らなくてあの子と同じ水玉模様(ぱぴこ)
よくわかる気がします。
いいことを言わないように気をつける父水玉の似合わない人(兵庫ユカ)
いいことを言わないように気をつける、というのがなんだか気になりました。
水玉の似合わぬ歳になってなお運命じゃないことは淋しい(若崎しおり)
この淋しさに引き込まれました。
目の前に飛び込んできた水玉はうつくしかったけれど脱がした(田中ましろ)
素直すぎて笑ってしまった。
007*ランチ
「ただいま」と声かけ流しに娘置く花びら入りのランチボックス(春待)
帰ってすぐに、お弁当箱出してー、ってよく母に言われたのを思い出しました。
飛び出した言葉を追ってはらはらとランチョンマットに落ちるパンくず(宮田ふゆこ)
どんな言葉が飛び出したんだろう。
なにごともなかったようなエビフライランチのエビが優しくて泣く(拓哉人形)
人ではなくてものに泣かされるってありますよね。
妻と子の写真見せられランチする珈琲カップふたつ寄り添う(nnote)
見せられ、に淋しさというかマイナスな感情を感じました。カップは寄り添えるのにね。
夜デート キャンセルのメール受け取って今日のランチを餃子に決める (のびのび)
なんという女子…素直で素敵。
ごめんねが言えないランチタイムにはチキンライスに白旗立てる(小林ちい)
数あるお子様ランチの歌の中で、いいなあと思った。
やってみればやっぱり面白いんですよね!
ただどうしても時間かかってしまう
2010年2月16日火曜日
Unknown
恋ばかりしている
イマイさんこんばんは。
早いものでおすそわけも二桁台に入りましたね。
これからもどうぞよろしくお願いします。
前回の「先生」は、読みながら私も自分の小学校の担任の先生を思い出していました。
先生になる人、というのはやはり、先生になるような人ですよね!
私の知り合いやいとこも先生になりましたが、彼女(彼)らを知っているとその道を選んだことに素直に納得します。
それから、中学のときの恩師に、今も年賀状を出していますが、
こないだその返事に「今度飲もう。社会人の話をしたいね」とありました。
大人と子供から、大人と大人になった今では、どんな話ができるのでしょうね。
さて今回の「恋」ですが、今までの自分を振り返って総まとめ(?)的なお話をしてみたいと思います。
私は恋ばかりしているような女の子でした。
しかも叶わなかったり泣いてばかりいるような、いわゆる不毛な恋ばっかりでした。
だけど懲りずに繰り返していたということは、それが嫌いじゃなかったのでしょう。
ちなみに私はちょっと変わった人を好きになるらしく、
今までの恋において、ほかの女の子とかぶるということはとても少なかったように思います。
(第5回の「秋」では例外を書きましたが)
あ、でも小学校くらいだとみんな足の速い子を好きになりますよね。
自分が相手を好きなことに自覚を持つようになると、
意識しすぎてとたんにうまく話せなくなってしまいました。
嫌われるのが極端に怖かったのだと思いますが、
私は嫌だなあ、気付かないまま自然にもっと仲良くなりたかった、って思っていました。
そんなとき、友達としか思っていないような男の子とはごく自然に話せたり、仲良くできることに変に自覚的になって落ち込むことも多かったです。
去年の題詠2009の、
ふわふわと笑う廊下 この人を好きになれたら楽だったのに
という歌(お題:ふわふわ)は、そういうときの歌でした。
それから恋をすると、その人を中心に世界が回り始めます。
朝挨拶をしたとき、うまく言えたか、笑ってくれたか、なんて言われたか、
それだけでその日一日が全く違うものになったなんて、
なんてちっぽけで壮大で、今ではにわかに信じがたい・・・。
そんなふうに、とにかく自分が相手を好きであることがすべてでした。
逆に誰かが告白してくれても好きになったり付き合う気にはほとんどなれませんでした。
たくさん泣いたり、笑ったり、
メールを一通送るのに何分も何十分もぐるぐる考えたり、
送ったメールに対して何時間も何日もぐるぐる考えたりしたけれど、
結局きっと楽しかったのだと思います。
ただ相手の男の子にとってははたはた迷惑だっただろうな・・・ということも(たくさん)ありました。
思い出していると、この場をお借りしてお詫び申し上げたくなります。
ほんとごめんなさい。
今の恋人と付き合い始めてから、あの頃とはまったく違う日々を送るようになりました。
あんなふうに、朝の挨拶でこれ以上ないくらい嬉しくなったり、送ったメールで泣きたくなったりすることはもうありませんが、
代わりに相手の寛大さや、変なこだわりに驚いたりすることができるようになりました。
あの時にくらべると今は信じられないくらい平穏で、当たり前のことがずいぶん増えましたが、
ときどきふっと思い出したように、これも恋なんだなあなんて思います。
私たちは、付き合い始めて一年たたないうちに中年夫婦みたいだねと笑いあうようになりましたが、
それでも知らないことはきっとまだ山ほどあって、
たとえば一緒にラーメンを食べているときなんかに、思いがけない話をきいたりするのだと思います。
老夫婦とまで言われてた、
イマイさんと旦那さんのお話もゆっくり聞いてみたいなあ。
お茶でも飲みながら今度ぜひ、どうでしょう。
ふたりだけに通じることが増えてってそのうち私の全部になるね(藤野唯)
次回のお題は「嘘」です。どきどき。
更新は約2週間後、イマイさんのブログで。
イマイさんこんばんは。
早いものでおすそわけも二桁台に入りましたね。
これからもどうぞよろしくお願いします。
前回の「先生」は、読みながら私も自分の小学校の担任の先生を思い出していました。
先生になる人、というのはやはり、先生になるような人ですよね!
私の知り合いやいとこも先生になりましたが、彼女(彼)らを知っているとその道を選んだことに素直に納得します。
それから、中学のときの恩師に、今も年賀状を出していますが、
こないだその返事に「今度飲もう。社会人の話をしたいね」とありました。
大人と子供から、大人と大人になった今では、どんな話ができるのでしょうね。
さて今回の「恋」ですが、今までの自分を振り返って総まとめ(?)的なお話をしてみたいと思います。
私は恋ばかりしているような女の子でした。
しかも叶わなかったり泣いてばかりいるような、いわゆる不毛な恋ばっかりでした。
だけど懲りずに繰り返していたということは、それが嫌いじゃなかったのでしょう。
ちなみに私はちょっと変わった人を好きになるらしく、
今までの恋において、ほかの女の子とかぶるということはとても少なかったように思います。
(第5回の「秋」では例外を書きましたが)
あ、でも小学校くらいだとみんな足の速い子を好きになりますよね。
自分が相手を好きなことに自覚を持つようになると、
意識しすぎてとたんにうまく話せなくなってしまいました。
嫌われるのが極端に怖かったのだと思いますが、
私は嫌だなあ、気付かないまま自然にもっと仲良くなりたかった、って思っていました。
そんなとき、友達としか思っていないような男の子とはごく自然に話せたり、仲良くできることに変に自覚的になって落ち込むことも多かったです。
去年の題詠2009の、
ふわふわと笑う廊下 この人を好きになれたら楽だったのに
という歌(お題:ふわふわ)は、そういうときの歌でした。
それから恋をすると、その人を中心に世界が回り始めます。
朝挨拶をしたとき、うまく言えたか、笑ってくれたか、なんて言われたか、
それだけでその日一日が全く違うものになったなんて、
なんてちっぽけで壮大で、今ではにわかに信じがたい・・・。
そんなふうに、とにかく自分が相手を好きであることがすべてでした。
逆に誰かが告白してくれても好きになったり付き合う気にはほとんどなれませんでした。
たくさん泣いたり、笑ったり、
メールを一通送るのに何分も何十分もぐるぐる考えたり、
送ったメールに対して何時間も何日もぐるぐる考えたりしたけれど、
結局きっと楽しかったのだと思います。
ただ相手の男の子にとってははたはた迷惑だっただろうな・・・ということも(たくさん)ありました。
思い出していると、この場をお借りしてお詫び申し上げたくなります。
ほんとごめんなさい。
今の恋人と付き合い始めてから、あの頃とはまったく違う日々を送るようになりました。
あんなふうに、朝の挨拶でこれ以上ないくらい嬉しくなったり、送ったメールで泣きたくなったりすることはもうありませんが、
代わりに相手の寛大さや、変なこだわりに驚いたりすることができるようになりました。
あの時にくらべると今は信じられないくらい平穏で、当たり前のことがずいぶん増えましたが、
ときどきふっと思い出したように、これも恋なんだなあなんて思います。
私たちは、付き合い始めて一年たたないうちに中年夫婦みたいだねと笑いあうようになりましたが、
それでも知らないことはきっとまだ山ほどあって、
たとえば一緒にラーメンを食べているときなんかに、思いがけない話をきいたりするのだと思います。
老夫婦とまで言われてた、
イマイさんと旦那さんのお話もゆっくり聞いてみたいなあ。
お茶でも飲みながら今度ぜひ、どうでしょう。
ふたりだけに通じることが増えてってそのうち私の全部になるね(藤野唯)
次回のお題は「嘘」です。どきどき。
更新は約2週間後、イマイさんのブログで。
2010年2月14日日曜日
2010年2月9日火曜日
2010年2月8日月曜日
2010年2月4日木曜日
2010年2月1日月曜日
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