2008年12月28日日曜日

おめでとーございます

目の前のガラスは割れないままでいてみるみるうちに曇っていくだけ

見ない振りですか見えてないんですか 私から白い糸が出てるの

散らかっている部屋なのに何もない気がしてしまう何も探せない

この部屋を出て晴れだったら泣いてしまう そしてさよならだけが待ってる

叫び声を耳に入れたい入れたくない 褒められたくてやっているのよ

強い風がほしいほしい強い風が 私から黒を抜き去ってほしい

水たまり踏んだ波紋を見ていたら酔いそうになった 君はどこだろう

泣いていいですかと聞く人もいなくて見ていてくれる人もいなくて

その腕をつかんだらだめだ ああ だけどどこだろうどこにあるのだろう どこ

青空と憎らしい人を思い出す本当は優しく笑いたいだけ



+++



帰省しました。
帰省中になるべく多く詠みたいです。
少しの感情も見逃さない、拡げて拡げて歌にしよう。
ひとりで詠んでた果てしない時間のように。

2008年12月19日金曜日

Unknown

なんだかんだ今日もおうちにいました。
ぐっすり眠った。
風邪のときはポカリがありがたいです。
今日は食欲もあんまりなかったので、
明日は元気になるといいなー
美味しいご飯が食べたい。



てぶくろと素手で手を繋いでる冬 わたしのつめたさはつたわらない

今日も冬短歌。
たまにあるけど、なんか違和感。
まあてぶくろを忘れなきゃいいんだけど(笑)

2008年12月18日木曜日

Unknown

むーん。
なんだか昨日、あれー体調悪いかなーって思って、大事とって今日は家で休んでたんだけど、夜またおかしくなってきた。
また風邪かなあ。
土曜日は出かけたいし日曜はバイトだから困るんだけど。。。

昨日、父親から「元気かい?」ってメールが来ました。
いつもは今日はどこどこに行って来たよ、とか今日はこんなことしたよって感じなんですが、ストレートな一言になんていうかほんわかしてしまった。
なんだかんだ忙しくて帰ってなくてごめんなさい。
年末はまたいっしょにみんなでお酒飲もう。美味しい料理も。
帰省するの楽しみだなー。


ふかふかであったか〜い動物が出てくる自販機置いてください

冬短歌。
いくらで出てくるのかしら。

2008年12月17日水曜日

Unknown


ドライヤーに飛ばされたしずく気づかれないわたしの涙みたいで焦った

炊飯器じゃないんだからスイッチを入れたっきりでほっとかないで

冷蔵庫でもないんだからほっとけば冷めてるなんて思わないでよ

どうでもいい平和なテレビ観るのが好き どこかにきみが映ってそうで

すいこんでいるってことはどこかにははきださなきゃなんでしょう、掃除機


+++


なんだこれ。
まとまったらもっかい。

2008年12月14日日曜日

Unknown

昨日は安藤さんの展示会をきっかけに短歌のお仲間さんたちに会ってきました。
えいみちゃんはもちろん、ゆずちゃん、いとなつさん、たつ兄さん、わださん、イマイさん。
岡本さんにはお会いできなくて残念。
短い時間、顔を出した程度で申し訳なかったのにとても楽しかったです。
みなさん面白かったなあ。

帰り道現実に戻るのやだなあと思ったくらい(笑)

ずっとほぼひとりで短歌を詠んできたけれど、いつの間にかこんなにお友達が増えました。うれしい。
あまりゆっくり話せなかったけれど、またの機会に。
これからもよろしくお願いします。


夜の部の細かい状況報告が楽しみです(笑)

2008年12月11日木曜日

Unknown

いつかこの電車を降りる日が来ても見送ってくれたのを忘れない

木造の駅舎で飼われている猫を抱き上げた朝 雪のキラキラ



+++


かとちえの短歌ストーリーにて、上の歌を拾っていただきました。
なんていうかもう、みなさん知り合いばかりで。どうしよう、楽しい(笑)

かとちえさんにも「完成度がすごく高いですね。小説の素材にもなりそうです。」とおっしゃっていただいて。。。
ストーリー化は岡本さん、おめでとうございます。
ほんとはちょっと悔しかったけど…あの歌には勝てません(笑)
すごく好きな歌でした!

久しぶりに投稿しました。
はじめて歌を拾っていただいたのはかとちえさんなので、またここから始めようと思いました。
それだけに次回最終回はやっぱり寂しいですね。
なにやらいとなつ兄さんが動き出しそうですが(笑)

2008年12月7日日曜日

それは恋と呼べたのかはわからない。
実際、友達や知り合いに話すと、そういう疑問が彼らに浮かんでくるのがわかった。
だけど捨てられなかった。
ずっと、ぼろぼろになるまで。
大学には私の部屋の方が近かったので、彼はよく泊まりに来た。
夜遅くまで研究をして帰ってきて、朝は私より早く部屋を出て行った。
彼は、私のことをあまり好きではなかった。
だから、付き合っていた彼女の話や、好きだった人(今でも好きだと思う人)の話をよく聞いた。
そんな私たちがどうして形を成していたのかは不思議だけれど、
嫌われないようにいい子でいるしかできなかった。
そしてそうしているうちに、それは私にとって「普通」になった。
キスもしたし抱き合いもしたけれど、
そういうことをしていながら、そういう話をする2人になっていた。

それは恋と呼べたのかはわからない。
彼を恋人と呼べたのかはわからない。
寂しくて仕方なかった私たちは、ひとりでいられなかったから一緒にいて、
ただそれだけだったような気もする。
だけどそれを手離せなかったのは、
もう取り繕えないほどぼろぼろになるまで捨てられなかったのは、
やっぱり私が恋をしていたからだと思う。
そうでないとつじつまが合わない。

彼に別れを告げたのは結局疲れきった私のほうで、
彼からの「そうしよう」という返事を聞いたのはサークルの飲み会の日だった。
2次会のカラオケの部屋を出て私は泣いた。
そうして彼は部屋に来なくなった。
キスをすることも、抱き合うことも、
「大好きな元彼女」の話を聞くことも、もうなくなった。

この花は粉々の灰にしてしまおう あなたのそばにはもういられない

2008年11月21日金曜日

Unknown

やさしさがほしかったから誰にでもやさしくしていたのは嘘じゃない

もうずっと布団にもぐっていたかったかなしみなんて見逃したかった

傷がつくのは一瞬のことなのにあとから自分で広げて泣くんだ

あのひとは彼女と別れたけど悲しいくらいに私に関係はない

ぜいたくは言わないけど半年くらい眠らせてほしい愛してほしい

もう歩けないわけじゃなかったんだけど助かりたかった倒れたかった

ただでさえ泣き出したいのに鏡にはみにくさだけしか映っていない

彼女にはわかるはずないということがこの悲しみのたったひとつの

2008年11月20日木曜日

Unknown

男が二股をかけることに別に疑問はなかったけれど、
いざ自分がされてみるとやっぱり少し驚いた。

その日、彼の部屋で雑誌を読んでいたら呼び鈴が鳴って、
彼が開けたドアの向こうには知らない女の人が立っていた。
一瞬「あ」という声と、変な空気が流れたけれど、
女の人は全部知ってたのか今知ったのか、帰っていってしまった。
それはあまりにあっさりと起こってしまって、
さっきまでの部屋の空気が嘘みたいで、なんだかおかしかった。
さっきの声は彼のか彼女のかどっちだったろう、とかどうでもいいことを考えながら、向こうを向いて少し離れて座る彼の背中を見ていた。
彼は黙っていたけれど、
何か言われそうだったので、先に口を開いた。
「ねえ、私のこと好き?」
彼の表情が変わった気がしたけれど、待っていた。
そして10秒くらいあと、ぽつりと彼は、
「好きだよ」
と言った。
「そう、じゃあいいや」
「え」
そう言って鞄を持って玄関に歩いていった。それを彼はどんな目で見ていただろう。
赤いミュールをはいてドアノブに手をかける。
その動作をおどろくほどスムーズに出来て、おどろくほどためらわずに私は言った。
「じゃあね」
それで終わりだった。
男が二股をかけることに別に疑問はなかったけれど、
少し驚いたくらいで怒る気も泣く気も起こらない私は、どっちにしろここにいてはいけない。
最後に彼のほうを見たら、情けない顔をしていた。
どうせあの子と晴れて付き合うことになるくせに。
もう少しうまくやんなよと言いたかったけど、言わないでおいてあげた。


よく出来た女とほめて 泣かないでいるのが偉いか知らないけれど

2008年11月19日水曜日

一生

恋人にもらったものを、別れてしまったあとに捨てる時期は人それぞれだ。
友人は割とすぐに捨てると言うけれど、私はある程度時間が経ってから捨てる。
別に未練があって、そのものを見ては泣いたりしているわけではない。
それどころか見えないところにしまってしまう。
そしてその存在を忘れることもなく、日々を過ごしていく。
おかしいかもしれないけれど、そうすると突然「捨ててもよくなる」日が来るのだ。
だいたい数ヵ月後とか半年くらい後だけれど。
その日が来るとほんとうにすっきり捨ててしまう。
一緒に撮った写真もプリクラも、ストラップもお土産も、
別れた日にもらったピックも(そんなことをする男も男だけれどもらう私も私だ)きれいさっぱり。

もらったものを捨てることって、2度目の別れみたいだと思う。
時期は人それぞれだけれど、別れの後にもう一度ちゃんとその恋にさよならを告げて、そしてまた次の日からを生きていく。
未練はないといいながら、ほんとうはまだ後ろの方を見ていた自分も、
もう前を向いて良いかなと思える日が必ず来る。

同じことをまた繰り返すとしても、
その日はやってくる。ちゃんと。



忘れてもいいよともう言えるんだけど このまま会わない一生言わない

2008年11月16日日曜日

Unknown

教室へ入っていった遠い遠い君を見る朝にやにやしちゃう

授業中ノートに隠した手紙とか隠しきれていない雑誌とか

マニキュアのはがれた小指見るだけで吹き飛びそうな軽いゆううつ

学食に走る君を見ちゃったので ついついポテトを買いに行っちゃう

ほんとうはチョークの塗りつぶしにくさが好きで落書きをやめられない

帰る前もういちど君を見られても見られなくても明日があるか

ああそうだパルコ寄ってこ何買おう何買おうかなにやにやしちゃう



+++



朝、わらって挨拶ができたかできなかったか、
それだけで1日の気分が決まったんだあのころ。
なんて壮大で、なんてちっぽけで。
ああ二度と戻れない。

2008年11月13日木曜日

Unknown

同時に2人の男と付き合っていたときがある。
19のときの春に告白してくれて付き合っていたサラリーマンが忙しい人で、なにかとすねてばかりだった私は、ちょうど夏の終わりあたりによく行っていたコンビニの店員に告白されたのだ。
彼氏がいることは言わなかった。
別に気を遣ったわけじゃなく、面倒だったから。
忙しいサラリーマンにも駄々をこねるつもりはなかったし、
コンビニの店員を怒らせるつもりもなかった。
浮気してる気なんてなかった。
ただ自分は女の子で寂しいのだからと、むしろ当然のように思っていたと思う。

だから別に、ばれたってよかったのだ。
だから別に、驚きも困りもしなかった。
サラリーマンが久しぶりにデートに連れてってくれた日、出かけ先の街でコンビニ店員に会った。
なんだかひどく怒っていたような気がするけれどあまりよく覚えていない。
彼が何かを怒鳴って去っていったあとに、サラリーマンのほうを見たら、なんだか悲しいような変な笑い方をしていた。
あなたが忙しいせいじゃない、と言おうとしたけれど、
なんだか妙に心拍数が上がって何も言えなかった。
ああそうか、と思った。
ばれたってよかったんじゃない、
ばれてほしかったのか、と
そのとき初めて思った。


傷つけているうちが花 無意識じゃなくなっても続けられるのなら

2008年11月12日水曜日

Unknown

ずっと前に好きだった人が彼女と別れた。
そのことを考えなかったわけではもちろんないし、そのときどうするかも考えていなかったわけでもないのに、
それは大学の廊下で本人の口からあっさり伝えられた。
彼が帰る前に何かを言いたかったけれど、
私の数年間がつまって、つまりすぎて
かえって何も言えなかった、
おつかれ、くらいしか。
でも喧嘩別れじゃなかったし、と彼は言う。

これがあと2年早かったらどうしていただろう。
今彼氏いなかったらどうしていただろう。
結局どうにもならなかったのかな。
その数分間の間にたぶんそんなようなことを考えたけど、
今の自分には家に帰れば出迎えてくれる優しい恋人がいるし、その恋人の大切さも失う怖さもわかっていたので何をすることもなかった。


いつかくるのかと思っていた日が来てしまった。
だけど、どうすることももうない。
あの頃の私ならどうしたかな。
どうしたかな。


あの頃の私は泣くかな この人が3年後に別れるのを知ったら

2008年11月9日日曜日

Unknown

ディズニーランドが苦手で、女性にも男性にも大人気の某イケメン俳優兼歌手が苦手だ。
と、ここ最近ずっと言いたくて仕方なかった。

なぜだかは知らないし、決して嫌いなわけではないけれど、
行きたくないしあんまり見たくない。
ディズニーに行くくらいなら水族館とか買い物に行きたいと思ってしまう。


可愛い女の子が苦手だった。
ディズニーストアで買ったストラップを、彼氏(しかも私の好きな人)とおそろいでつけているような。
福山が好きだとかかっこいいとか言っているような。
それが単なるひがみや嫉妬から始まったことだとしても、
彼氏が出来て幸せいっぱいな今になってもそれは抜けない。
なぜだろう。
別にイケメンが嫌いなわけじゃないのに。笑

もっと若い頃は、今よりもっと可愛い女の子が苦手だった。気がする。
男に甘えぬくようなことは出来ないと思ってたし、
自分なら男に混ざっても働きぬけると思っていた。
でもたぶん、いや絶対、心のどこかで可愛くなりたいと思っていた。
そんな10代の、若さゆえの考えは少しずつ少しずつ変わり、
今は素直に可愛い女の子になりたいと思っている。
目覚しい進歩である。

結局女の子はいつになっても、可愛い女の子に嫉妬しながら、可愛くなりたいと思っているんだろうなあ。
自分なりのプライドを守りながら。



なにもかもストレスを理由にしてる 夢の国に行きたくないこととか

2008年11月6日木曜日

Unknown

私は、その人のことが好きだった。
そばにいすぎて感情の境界線がよくわからなかったけれど、きっと大好きだった。
今はお互い恋人がいるけれど、
そしてそれゆえに前よりは会う機会がぐっと減ったけど、
やっぱり会うと安心してしまう。
彼にだけ恋人がいるときの私はひどかった。
他大の彼女がいるのに、同じ大学同士の私と彼は大学の時間ほとんど一緒にいて、
授業も隣やまあまあ近い席で受け、
課題も一緒に出しに行った。
彼女がいることは重々わかっていたけれど、
入学当時から一緒にいるもんだから、なんていうか、止まらなかった。
私にとっていちばん居心地のよいところがつまりは、彼の隣だったのだ。
そして彼女のわからないところも私ならわかるだろう、わかりたいという傲慢さもあったのだ。

そんな彼ともちろん何もなかったわけではなく、しっかりと「何か」はあった。
手を繋ぎ、抱きしめられ、
その少し先のことも1度だけあった。あくまで「少し先」で「1度だけ」。
だけどその1度だけで私の心は折れた。
今までにくたらしく、ずうずうしく隣に居続けた私も、折れてしまった。
彼が嫌なわけではなく、
彼女がいる人とそういうことをすることの重さに、現実としてぶつかってしまったのだ。
それくらい私は弱かった。
その翌日はがんばって隣の席で授業を受けたけれども、
やっぱりなにかに無理があったせいか、疲れただけだった。

それから少し時間が経って、また私は彼と元通りになる。
そうやって、「何か」を越えては、ふたりして知らない振りして無理して笑って、いつのまにかまた力を抜いて隣にいるのだ。
彼にとってはずっと妹だっただろうけれど。
これから先、
きっと別々の人と結婚して、子供を生んで、
それでもたまに会うときには、この安心する感覚は忘れない気がする。

寒い寒い冬の夜、上着を掛けて肩を抱いてくれたことや、
繰り返ししては笑っていたくだらない話を忘れても、
あの安心感だけは。




あの星がなかったらその引力で 結婚できてたかな私たち



+++



短歌は好きな人に対して昔思っていたことで、
そしてかとちえの短歌教室「宇宙」に投稿した作品です。
短歌教室ではもうひとつの歌のほうが選ばれましたけど(笑)

今、そばにいる人のことがほんとに好きだけれど、
あの頃あの人のことが好きだったのもほんと。

長文て書くとつかれるにゃあ。

2008年10月29日水曜日

Unknown

題詠2008、完走しました。
最後はどうしても急ぎ足というか、怒涛のダッシュになってしまい、
丁寧さが欠けてしまった部分も多々ありますが、
ともあれ去年は書けなかったこの記事を今年は無事に書くことが出来ました。
ありがとうございました。

100:おやすみ(藤野唯)

気が遠くなるほどおはようおやすみを重ねていこう家族になろう

099:勇(藤野唯)

正しくない勇気もあるけどその腕を選んだのは正しかったんだよ

098:地下(藤野唯)

デパ地下で買ったプリンを愛というそんな毎日を続けていこう

097:訴(藤野唯)

訴えることなんてもうなくなってしまったのにまだ手を離せない

096:複(藤野唯)

複製を繰りかえしてたらいつからかただのニセモノでしかなかった

095:しっぽ(藤野唯)

うなだれたしっぽを手でなんとか振った君が気づいたかはどうでもいいんだ

094:沈黙(藤野唯)

そんな沈黙なら全部いらなかった話したくないとか言ってくれれば

093:周(藤野唯)

惨めって言葉のままに泣きながら周りのものを投げつけた夜

092:生い立ち(藤野唯)

秋晴れの日に縁側で聞いている7回忌過ぎた祖父の生い立ち

091:渇(藤野唯)

いつの日か君を飲み込んでいる海が全部渇いたら教えてほしい

090:メダル(藤野唯)

どうせなら信じてあげたっていいんだ きらきら光るメダルがなくても

2008年10月28日火曜日

089:減(藤野唯)

減るような気がしてならなかったのはたぶん愛ってことなんだろう

088:錯(藤野唯)

今ドアを開けたら部長が怒ってた気がするたぶん錯覚だけど

087:天使(藤野唯)

湯豆腐を天使と分けたふたりとも泣いてたたぶん夢だったけど

086:恵(藤野唯)

恵まれてるんだけどねという君の愚痴も持論も恵まれている

085:うがい(藤野唯)

今日も無事君が帰ってくるように丁寧にする3度目のうがい

084:球(藤野唯)

叶わないことなんてもう知っていただからいいんだ球場の恋

083:名古屋(藤野唯)

朝5時に名古屋に出張する人のために焼いてる厚焼き玉子

082:研(藤野唯)

形見とか嫁入り道具じゃないけれどいつしか母にもらった研ぎ石

081:嵐(藤野唯)

突然の嵐だ今朝切ったばかりの爪で君をひっかいてしまった

2008年10月27日月曜日

にゃー。

今日11首詠んだー。
ついに80首台に突入です!
なんだかやっつけ仕事的になってきて悲しいけど、
できるだけ丁寧に詠みたい。


もっともっとたくさんの短歌を読まなければ。
たくさんの言葉を吸収したい。

080:Lサイズ(藤野唯)

迷わずにLサイズの卵を選ぶことにもちゃんと訳があるのかい

Unknown

幼稚園児の頃していたいたずらや初恋のこととかを聞かせて

078:合図(藤野唯)

ほんとうは今すぐにでも駆け出せるけど合図してほしいしてほしい

077:横(藤野唯)

真夜中の横断歩道にたおされてそのままふたりで祈りとキスを

076:ジャンプ(藤野唯)

かみさま もうわたしこんな鍵いらない あのひとのとこへジャンプできるなら

075:量(藤野唯)

ちょっとだけへこんでいるはずだったのになにか分量を間違えたらしい

074:銀行(藤野唯)

銀行に行くだけなのにどんどんと歩いてしまう いいことがあったから

073:寄(藤野唯)

寄りかかるものはいらなくなったけど処分できないまま3日間

072:緑(藤野唯)

深い深い緑のカーディガンを着るただ愛してるを言うためだけに

7割

去年に引き続きやってきました。怒涛の追い込みです。
ただいま71首です。一日平均5、6首と闘い続けてます。
それにしてもぎりぎりすぎる。
行けるとこまで頑張ります。
楽しんで短歌を詠めるように。


なんだか、たくさん短歌を読みたくなってきてしまった。
投稿歌人さんたちのところにもお邪魔しつつ、
佐藤さんとか、新刊まだかしら。と楽しみにしてます。

071:メール(藤野唯)

さっきからメールばかり見てるのに何も言ってくれないんだね

070:籍(藤野唯)

永遠が手に入るわけじゃないけれどきらきらに負けて籍入れたんだ

2008年10月26日日曜日

069:呼吸(藤野唯)

そしてその時の彼女は呼吸すら上手に出来ていなかったんだ

2008年10月24日金曜日

068:踊(藤野唯)

踊ってることはわかってましたでももういいよって言ってほしくて

067:葱(藤野唯)

熱出して寝ている人のために切る煮込みうどんの葱厚く厚く

066:ひとりごと(藤野唯)

ひとりじゃないときのひとりごとだなんて聞こえてほしいに決まってるじゃない

065:眩(藤野唯)

その腕に自由にさわれることに目が眩んだことから始まった恋

064:可憐(藤野唯)

ああ今の皮肉だったのか可憐すぎて一瞬わからなかった


2008年10月22日水曜日

Unknown

ふと親に元気ですと言いたくなった ふたつのスリッパ干してるベランダ

062:浅(藤野唯)

それは浅い感覚からの始まりであなたの声が合図になって


061:@(藤野唯)

ぐるぐるの@を抜け出してチャリの空気入れて会いに行く

060:郎(藤野唯)

新郎が号泣する結婚披露宴なら出席したっていいよ

059:ごはん(藤野唯)

鍋の火を止めると雨の音がした おかえりなさい、ごはんできてるよ

2008年10月20日月曜日

058:帽(藤野唯)

似合う帽子が欲しいと言いながらいつでもいいやと思ってもいる

057:パジャマ(藤野唯)

漂白剤をパジャマにかけてたくさんの涙を抽出しようとしている

056:悩(藤野唯)

ペチュニアがうまく育たないのが悩みだと笑う彼女の過去5年間

055:乾燥(藤野唯)

泣きながらいつもひどく乾燥してる君の人差し指を思った

2008年10月19日日曜日

054:笛(藤野唯)

あの人の下手な口笛を聴きたいこんなに上手なやつなんかじゃなく

053:キヨスク(藤野唯)

会いたくもなくて1本遅らせた 代わりにキヨスクの人に挨拶

052:考(藤野唯)

何も考えずに走り続けてた自分を思い出す橋がある

051:熊(藤野唯)

シンダフリしてても抱きしめてくれる熊がいるなら結婚したい

050:確率(藤野唯)

自販機でちがう飲みものが出てくる確率くらいで怒るのだろうか

049:礼(藤野唯)

謝られてるのにお礼を言ったのは思い知らせたかったからだ

2008年10月16日木曜日

047:凧(藤野唯)

凧がひとつふたつ揚がっている土手で考え事がしたい日曜

047:ひまわり(藤野唯)

ひまわりが好きだなんていう子にはそんなこと言われたくなかった

046:設(藤野唯)

プレハブで出来た仮設の心臓です今2度目には耐えられません

2008年10月15日水曜日

許したら

許したら忘れてしまうと昨年の日記に書いてあるのを見つけた

泣きたいだなんて言い出せるわけがなかった曇りの日の観覧車

手もつなげないまま置き去りにもされず 笑っていたら泣かれてしまった

言えるような理由のひとつでもあれば笑って許してくれるんですか



2008年10月2日木曜日

Unknown

今年も来てしまいました。
なにがって、題詠blogのしめきりがもうすぐそこに。
今年は去年から飛躍的に45首まで来ましたが、
ここからどこまでいけるかが楽しみだったり微妙だったりします。うふ


歌人さんたちとお知り合いになりたかったり、短歌の世界を広げたくてmixiにいるんですが、
声をかけられないでいます。小心者…
トップページや日記の短歌を見て気になってしまった人が何人かいます。
さかいさん助けてください(笑)



045:楽譜(藤野唯)

合唱の楽譜を抱きしめた廊下あなたの制服に触れたかった

044:鈴(藤野唯)

握ってはいけないその手を触ろうとしたとき鈴が鳴った気がした

043:宝くじ(藤野唯)

宝くじ売り場はどこにでもあるので目印になんてしないでください

042:鱗(藤野唯)

京都に来て鯉の鱗を見ていてもわざわざあなたを思い出してる

041:存在(藤野唯)

私のためだけに生きる一瞬があなたに存在すればいいのに

2008年9月22日月曜日

040:粘(藤野唯)

粘性がないのでこの手を離したらあとかたもなくいなくなります

2008年9月21日日曜日

039:王子(藤野唯)

言いたくはなかったけど聞こえてほしい八王子駅でつぶやいた「たぶん」

038:有(藤野唯)

その部屋の中で笑っていたかった 有り合わせの幸福だとしても


2008年9月19日金曜日

おくれました。

ひからびたものをそれでもふた月に一度くらいに分けて捨ててる

どこまでも空っぽの君を毛布より欲しくてすがりついていた理由

いつまでも優しいままで罪悪感を育てさせてつぶしてしまった

泣かないと思っていた だからどこまでも愛していいと思っていたんだ

無理やりに沈めたものから追うように空気があふれて止まらなかった

知られたくなかった 光のひとつさえ見つけられずに一緒にいたこと

無罪

許すことが出来なかった笑うことも出来なかった無罪だとしても

いないときに限ってなにか大切なものをぽろぽろ思い出してる

抱きしめて泣いたあのとき 世界からやさしいものを忘れていたんだ

壁に手を両手をつけて下向いて 聞こうとしていたのは誰の声?

もううまく思い出せないけれどたぶん私以外は灰色だった

泣き止んだあとの頭痛を憂いながら泣き続けていたピンクの12時

嘘だって言われるのを待っていたけれど 何が嘘でも信じなかった



2008年9月7日日曜日

037:V(藤野唯)

でたらめな鼻歌に笑う散歩道 繋いだ手と手でつくるVの字

2008年9月5日金曜日

036:船(藤野唯)

港に着いた船を見て泣いていたんだ この踵はもう下ろしてもいい

2008年8月16日土曜日

Unknown

ここのところ、ずっと私はリプトンのシフォンミルクティーを買っている。
そして買った缶を持って、彼の前を素通りするのだ。
それを見た彼は、
「うん、いいんじゃない」
と言ってにやにや笑う。

ある寒い冬の日、自販機の前で何を買おうか迷っているときだ。レモンティーを選びかけたとき、たまたま後ろにいた彼は言った、
「お前はやせっぽっちなんだからレモンティーよりミルクティーの方がいいんじゃね」。
なにそれ、とか笑いながら、わかったようと言ってボタンを押した。それからずっと、自販機に行くたびにミルクティーを探している。
そしてあったかい缶を抱いて教室に帰るのだ。
ドアを開けて戻ってきた私を見てすこし笑う彼。
何してるんだろうなあ、私。
そういえば最近良くこの人と話すなあ。
ていうか何でそんなににやにやしてんの。

でもたぶん、ちょっと自分でも恥ずかしくて認めたくないけれど、
私は最近、この人に見せるためにミルクティーを買っている。
こんな気持ちに自信もないし、恥ずかしいし、
責任なんかとれないけれど。


まだ外に出せない生まれたての答え あなたの隣で空気を吸いたい


+++



とんでもなく試供品。
短歌は2007の題詠ブログで詠んだものです。
過去の短歌に文をつけるのもいいかなとか思ってやってみた。
どうでしょう伊藤さん(笑)。

035:過去(藤野唯)

過去だなんて言わなくていいあの人があなたをここにとどめてるなら

034:岡(藤野唯)

福岡の端で生まれたというきみの家を見に行く花嫁前夜

2008年8月14日木曜日

033:すいか(藤野唯)

ぱっくりと割ったすいかのあかいいろおんなのひとのじょうねつのよう



2008年8月12日火曜日

Unknown

たまにはつぶやきみたいなものを。

就職も決まり、お盆なので帰省しています。
父さんのパソコンは重いのでいろいろ一苦労。
なんだか落ち着き始めたので合間合間に短歌のことを気にしています。
かとちえの短歌ストーリーも3回ほど見送ってかなりごぶさたになってしまった

最近はかとちえ短歌でお名前を拝見している方から話しかけてもらうこともあってうれしいです。
みくしもやってるのでぜひそちらでもつながりがあるといいなあ、なんて。


さかいさんとのコラボも再開させよう、と思って書き込んでみましたよさかいさん。
とにかく言葉からはなれずにいたい。
大学ではかなり理系ですが、忘れたくないなあ。

楽しみましょう、短歌。

2008年8月11日月曜日

032:ルージュ(藤野唯)

引けもしないのに悲しい日に買っているルージュ あなたの恋人のため

ファミレス

ドリンクバーなんかで答えが出るはずもないのに果てしない午後の中




かとちえの短歌ストーリー「ファミレス」に投稿し損ねた作品。
ファミレスはあまり使う方ではないですが、行くとやっぱり何時間でもいられます。
「果てしないよねー」と、時かけに出てくる女の子が、夏に進路を前にして言っていたのが印象的だったので使わせてもらいました。

031:忍(藤野唯)

あなたには抱けないだろう悲しみに腕を回して耐え忍んでいる

2008年7月25日金曜日

029:杖(藤野唯)

松葉杖ついてたユニフォーム姿の君さえまぶしかった夏、30度

Unknown

湯気ってさあったかいよね 当たり前じゃん ううんそういう意味じゃなくってさ

028:供(藤野唯)

供養ならいらないからと笑ってるその魂にはさわれなかった

027:消毒(藤野唯)

思い出を遮りたくてその肩に噛み付くようにして消毒を

026:基(藤野唯)

目を合わさないのが基本 奪うとき奪いきれなくなる気がするから

2008年7月19日土曜日

Unknown

泣いているときのあなたの声だけは忘れたくないだからまた泣く

レプリカを大事に抱えてた日々に最後のキスをして背を向ける

寂しさと悲しさを足して2で割ると愛しさにちょっと近づく気がする

寂しさと悲しさを足して2をかける なんでもいいからあなたに触れたい

息をしているだけなのにすぐそばにいてくれるのはたぶん奇跡だ

忘れたらまたふたりしてこの部屋に戻ってこようリプレイしよう



+++



30分位で詠んでみたいきあたりばったり短歌。
ちょっとの間離れてしまってたのでリハビリしていこうと思います。

2008年7月13日日曜日

025:あられ(藤野唯)

たくさんのあられを踏んできた両足 もう手離さない手離されない

2008年6月29日日曜日

024:岸(藤野唯)

実家にも匂いがあることは実家を出てから気づく お彼岸の空

2008年6月11日水曜日

Unknown

思い出が多すぎてまだ切ってないたまねぎにさえ泣かされている


+++


かとちえの短歌ストーリー、テーマ「スーパー」にて拾っていただきました。

個人的にはスーパーの野菜売り場で思いついた歌だったんですが、ご指摘どおりやっぱり第3者から見るとスーパーとの関連は低いのかもしれないです。
今回の選ばれた歌の中ではてこなさんのものが好きでした。
でも新鮮なテーマでの皆さんのいろんな歌が面白かったです。


次回テーマ「プール」は時間切れ。残念でした。



023:用紙(藤野唯)

��歩先で君が待ってる冷えた手で抱きしめている出願用紙

022:低(藤野唯)

低いとこばかり見ていたいつだって逃げ道をひとつ持っていたくて

2008年5月11日日曜日

Unknown

かとちえの短歌ストーリーが更新されました。
私は時間がなくて投稿出来ずじまいだったんですけど、
今回も素敵な歌がたくさんでした(*´∀`*)
個人的には安藤えいみさんとMOMOさんの歌が好きです。

あと、さかいさんの歌に対する加藤さんのコメントが意外で面白かったです(笑)。



次回テーマはプール。。。
プール。プールかあ。



今日はおうちで掃除でもしつつぼんやり短歌を考えることにします。

2008年5月10日土曜日

021:サッカー(藤野唯)

たぶん今夕焼けに染まるサッカーのゴールとか見ただけで泣き出す

2008年5月6日火曜日

Unknown

終電の床に落ちてる新聞は誰かが捨てた祈りみたいだ

信じれば叶うだなんていつどこで誰に信じ込ませられたんだ

道化師になるのは構わないけれど誰か舞台裏見てくれますか?


+++


もらったものを一部捨てた。
もういいと思ったから。
思うまで10ヶ月かかった。


2008年4月28日月曜日

Unknown

私生活が落ち着いたわけではないんですが、
最近恋をしているせいか、また詠みたくなってしまいました。
そんなわけでマラソンの続きをまたほそぼそと始めました。
どうぞよろしくお願いします。


だんだん日焼けするほどに暑い日も出てきましたが、いかがお過ごしですか。


やっぱり、せつないときとか悲しいときのほうが言葉がたまります。

020:鳩(藤野唯)

鳩でさえ嫌いな人もいるのです 君に好かれる気がしないのです

019:豆腐(藤野唯)

すくおうとすればなおさらに崩れてどうしようもなくなる豆腐

018:集(藤野唯)

集めても集めてもこぼれ落ちていく あなたにはもうしみない気がする

2008年4月26日土曜日

017:頭(藤野唯)

君の書く数式がずっと震えてて頭に入らなかったフーリエ

016:%(藤野唯)

100%ジュースじゃないと嫌という優先順位の低い私に

015:アジア(藤野唯)

アジアとは遠く離れた街にいる 泣いてる顔を見られないため

014:泉(藤野唯)

湯気の立つ温泉街できみの浴衣の袖を引くのが夢です

2008年4月10日木曜日

深海

クラゲから見たってきっとカップルだ なのに言えない、深海にふたり


+++


言えないことだらけを抱えて、それでも会えば笑っている。
この言葉たちは、
形にならないこの気持ちは、いつか外に出る日が来るのかな。



かとちえの短歌ストーリーで拾っていただきました。
ちょっと最近私生活がばたばたしていて、短歌から離れてしまっているのですけど、とても嬉しかったです。
落ち着いたらまたがんばります。

マラソンも絶対完走するんだ!!

2008年3月31日月曜日

春の雨が

雨音を聞きながら卵をゆでる 優しさ全部つぎこみながら

2008年3月29日土曜日

信号

信号の色とか見てたあなたにはわかんないなんて言われながら


+++


自分にもわかんない自分の気持ちなんて、伝えられるわけがない。

2008年3月23日日曜日

あらららー。

恋のようなものをしていた。
だけど年齢というのは厄介なもので、最近は長い片思いをすることがなくなってしまった。
昔はもっと、相手の都合もほぼ省みずに、ただまっすぐ向かっていられたのに。
脈がなくても、その日挨拶が出来たとか、それだけでもう一日の気分が違っていたのに。

今思えば、そっちのほうが正しい恋愛だったのかな。
最近は恋に似たものだとか、しなくてもよかったような恋愛のほうが多いかもしれない。

もっとちゃんと、あの頃のようなまっすぐな恋がしたいな。
もちろんあの頃よりは、相手のことも考えられる余裕も持っているけれど。
脈がなかろうが、相手にされてなかろうが、
簡単にあきらめられるものじゃないような。
きっと好きっていうのは、そういう気持ちのことだ。

神様がしおりをはさんだ だからまだ君との間に何も起こらない(藤野唯)




受賞記念

集英社the どくしょ かとちえの短歌daysが、年間の最優秀作品を選出するに当たって、優秀作(佳作)に選んでいただきました。

ちなみに最優秀作品はさかいたつろうさん、もうひとりの佳作はてこなさんでした。
このおふたりと名前を並ばせていただいてとても光栄です。
そして、私にとっては初めて短歌を選んでいただいた場所。
この先忘れることはないですね。きっと。


そして今、そのさかいさんとちょっと短歌コラボしようかというお話になっています。
ただいまいろいろと打ち合わせ中。
形になってきたらサイトのほうに上げようかなって思ってます。
短歌では初コラボ。
コラボ自体も昔友達と短編小説・イラストでしたくらいかなぁ。
楽しみです。がんばります。


題詠のほうも頑張らなくては。
ひきつづき、どうぞよろしくお願いします。

2008年3月18日火曜日

012:ダイヤ(藤野唯)

地下鉄のダイヤが乱れてるくらいじゃ泣きだせなくてふらふらしてる

2008年3月14日金曜日

011:除(藤野唯)

きらきらと輝くものと引き換えに君から私が除かれていく

010:蝶(藤野唯)

しがらみの一つも持たずに芋虫が蝶になるなんて信じたくない

2008年3月13日木曜日

009:会話(藤野唯)

耳を近づけてくれたりしたせいでひどくつたない会話になった

2008年3月9日日曜日

008:守(藤野唯)

そんな目で見ないでほしい 守らなきゃいけないものが出来たからって

007:壁(藤野唯)

自慢するための壁ならそうやってずっと中から見てればいいよ

2008年3月8日土曜日

Unknown

「かとちえの短歌ストーリー」、3回目にしてやっと投稿しました。
むう。
場所を詠むっていうのはなかなかむずかしいですねー
いつかストーリー付けていただきたいなあ。
でもレベル高い。。。


集英社の、the どくしょでやっていた短歌daysも終わってしまいました。
あれって今度発表になるのが第1期優秀作ってなってたけど、
じゃあ第2期もあるんでしょうか?
どうなんだろう。出来れば続いてほしいなぁ。
ひそかに期待してよう。


前にある人の短歌サイトで見た、歌人さん同士のコラボが憧れです。
いつかやってみたいなあ、誰かと短歌で何か。
ショートショートとかでも面白そうだけど。

006:ドラマ(藤野唯)

ドラマ化をしてほしくない本みたい 会わないでなんて言えるわけない

2008年3月6日木曜日

005:放(藤野唯)

放してと言われれば放してしまう きっと私は恋に向いてない

Unknown

傷口に砂糖ぬられたような気分 塩よりはまあ痛くないけど

2008年3月5日水曜日

スタート

題詠2008、はじめてみました。
まずは3首。まあまあ順調(?)です。
自分が詠み終えた題は、皆さんの歌をめぐっているんですけど(そうしないと影響されてしまいそうで)、
ひとつの題でこんなに全然違ってくるんだなーって
感心してます。
いやあ当たり前なんですが。
べんきょうになります|ω・)

相変わらず私生活は忙しいですが、
なんとか期日中に完走できればと思います。
短歌仲間も増えるといいなあ。
どうぞよろしくお願いします。

Unknown

本当は今にも千切れそうだから笑顔の理由は聞かないでいて

Unknown

叶わないことをお互い知っていて次会ったときの話をしている

2008年3月4日火曜日

Unknown

「お」が聞こえないおはようを聞きたくて今日もこっちの廊下から行く

2008年3月3日月曜日

祝しゅく♪

ほんとうはかすれた声がほしかったなんて話してる雨の降る朝

もう恋じゃないけど君のアパートにあったパイプのベッドが恋しい

とりあえずなんか飲もうか そこでお茶買って来るからまだ泣かないでよ

終わりだね 誰かと一緒に後悔をするのは嫌いだから笑うね


+++


勝手に題詠つづき097〜100「話」「ベッド」「茶」「終」です。
勝手に題詠も終わりを迎えました。
むー
おつかれでした…
すこしだけ遅れながら、2008のスタートラインに立ちたいと思います。
完走目指してがんばろ。

ひきつづき、どうぞよろしくお願いします|ω・)

22年目

暇だった頃は思わなかったけどやっぱこころに穴はいらない

質問があるなら聞くけどそれ以外話すことなんてもうないから

変わらずにやってくる朝のやさしさに気づいた22年目の命

真っ白いシーツが非日常的でホテルは誰と来ても眠れない

大好きなだめな男と別れたらお祝いするのが女友達

つぶれても笑ってくのが社会なら せめて窓を5センチ開けて

裏なんて見ないふりして春風とレミオロメンに洗われていたい

ケータイを水玉模様にしたいとか思いつく日を大事にしたい


+++


勝手に題詠つづき089〜096「こころ」「質問」「命」「ホテル」「祝」「社会」「裏」「模様」です。
のっけてはいますがまだ甘いなあという歌が多いかな。
変わらずに朝がやってくるということが、幸せなんだということを実感したのは東京に出てきてしばらく経ってからです。

今日はCDをたくさん借りてきました。
思い出したように音楽を充電しにTSUTAYAへ行きます。
10枚も借りてしまったけれど、今回割と当たりな気がします。

2008年3月1日土曜日

Unknown

逃げている途中で気が付く サイレンは私にだけしか聞こえていない

休憩中彼女が渡す水筒の中身はきっとポカリスエット

退屈というだけでなぜあんなにも救われたがっていたんだろうか

左手の小指の爪が割れていて 春のきざしは見ないふりした
 
こっち見てほしくて何も言えなくて好きな子に石投げちゃう子でした

どうせ来る明日から逃げるためにガムテープでドアの目張りをしました

暗闇を晴らすんじゃなく暗闇でただそばにいるだけじゃだめかな


+++


勝手に題詠つづき082〜088「サイレン」「筒」「退屈」「春」「石」「テープ」「暗」です。
石は投げたことはないです(笑)


3月になりましたね。題詠2008がスタートしました。
せめて2007を最後まで終えてからスタート地点に立ちたいと思います。

2008年2月27日水曜日

朝露

朝露にすべてが消えるわけじゃないけれどきらきら光ってた街


+++


ひどい恋だった。
今思えば、どうしてあの人は自分と付き合っていたのかがわからない。
付き合っていた期間の8割くらいは不安定で、
まあつまり幸せだったのはほんの一部で、
私は泣いてばかりいた。



彼は大学院を卒業するので3日間くらい引越しの準備を手伝った。
卒業式の前夜そのまま部屋に泊まって、朝私は先に彼の部屋を出た。
駅への道を歩きながら、
ホームで電車を待ちながら、
もうこの駅に来ることはほとんどないだろうと思った。
朝の光がきらきらしてて、私は電車の中でアンジェラアキの「サクラ色」を聴いていて、
この曲を聴くたびに彼の卒業を思い出すんだろうなぁって思った。


ひどい恋だった
この3ヵ月後くらいに私は大好きだったそれを手放すことになる。
もうお互いがぼろぼろで、大好きだったはずなのに、
終わってみたらそれは笑ってしまうくらいに解放だった。


それでも彼の街を思い出すと、なぜか部屋を出た後の朝のきらきらした光が浮かぶ。
私の部屋には、しまったままの彼の部屋の合鍵がある。
もう、これはあの部屋を開けるものではなく、
もう、あの部屋に彼はいないけど。




勝手に題詠つづき081「露」です。
たまにはこんなのもいいかなと思ってつけてみました☆

2008年2月26日火曜日

言えない

簡単に会いたいなんて言えそうにない人に今日も会いたいままで


+++


会いたいなんて言えば、全部ばれちゃうような。


これはまだ恋とよべるようなものじゃない。
でも、だから、会いたいなんて思ったら変ですか。

2008年2月24日日曜日

お湯

泣きたがりまぶたをそっと撫でられる 抱きしめられる あ、お湯沸いた

袖を引くよりも目を合わせるよりも写真を撮るほうが恥ずかしいの

もう全部わかってるのに言い出さないからただ時間の経過を見てた

昨日見た夢でも思い出すように言う君「ピサの斜塔、見に行こう」

富士急にデートで来てみたかったんだ 今更だけど絶叫平気?


+++


勝手に題詠つづき076〜080「まぶた」「写真」「経」「塔」「富士」です。
富士って!!もう富士山を詠めと言ってるようにしか……
かろうじて富士急でした(笑)
あと20首です。
ただもう少し一首一首じっくり詠んだらもっといいものができるかなあって思います。


富士急にデートで行きたいのはほんとです(笑)

2008年2月23日土曜日

こちらこそ

鉄棒で落ちて怪我することくらい自分の子には必修項目

リモコンがあれば私かあなたかに向けて電源ボタンを押したい

虚像ではないけどよかったことばかりあれから思い出していました

外国に住めば英語に慣れてしまう そんな恋だったんです、あれは

もし羽があってもきっと渡り鳥用じゃないので飛んでいけません


+++


勝手に題詠つづき071〜075「鉄」「リモコン」「像」「英語」「鳥」です。
なんだかいけそうな気がしてきちゃいました。笑

英語の歌は、気づいたときちょっとショックですね。

2008年2月22日金曜日

花粉症

くしゃみしていた人のため 石の上積もった杉の花粉を拭いて

信じたくないままいつもやってきて通り過ぎてしまう卒業

神様のせいなのかわからないけれど私は今日も元気でいます


+++


勝手に題詠つづき068〜070「杉」「卒業」「神」です。
おお70まで来た。終わったときは10だったのに、あれから60首も詠んで来たのね。ちょっと感慨深い。

おじいちゃんが花粉症かどうだったかは知らないけれど、その季節にお墓参りにいくといつも黄色い粉が石についていた。


2008年2月21日木曜日

夕立

恋人じゃない君とキスしてもいい日が稀にある 今がそのとき

恋をしていない人の正論はどうせ聞き飽きてるから言わない

あまりにも予想通りに失恋をした夜に乾杯をしました

ここにない手を握りたい もっともっとみじめになるため来ている浜辺

呼吸するように弾く人のピアノで泣くように歌うビコーズ・オブ・ユー

東京の人がおどけて真似てみた大阪弁のような嘘です
 
切り傷も無いのに痛む 君が触れれば治るとかそんなんじゃなく

夕立が胸に起こる瞬間が来る 髪、背中、肩の順に手


+++


勝手に題詠つづき060〜067「キス」「論」「乾杯」「浜」「ピアノ」「大阪」「切」「夕立」です。
まだやるか自分……(笑)



夕立が来る瞬間は確かにあります。
そんな恋を、またしてみたいなあ。

2008年2月19日火曜日

方法

遠回りなのにあなたが連れてってくれた道でしかそこに行けない


+++


日常があまりにもばたばたしすぎててごぶさたでした。
ばたばたはこれからも続くのですが、また少しずつ詠んでいければ。


そういえばこの間はあの人の後ろに乗ってただけだから、
ひどく遠回りだったはずなのにその道が確実なんだ
今日 頭の中の頼りない最短経路を行ってみたら、辿りつけてしまったけど

連れて行ってくれてありがとう

2008年2月4日月曜日

答え

苦労したことを言わない祖母の笑いじわを思い出す雪の日です

悲しみにひたされてゆくのがわかる 紅茶を吸ったタオルのように

まだ外に出せない生まれたての答え あなたの隣で空気を吸いたい

鐘の鳴る日にならないと本当は行かないでほしいなんて言えない

ひらがなで言葉を返す 本当は泣きそうなのは言わないままで


+++


ここにきて怒涛。笑
勝手に題詠つづき055〜059「労」「タオル」「空気」「鐘」「ひらがな」です。
なんか書けそうだったからノートを開いたら出てきました。
こういう日もあるね。
もうこれはね。きっと、あれだね。恋だね。

2008年2月3日日曜日

べつもの

結論を出すまでに5本 口に出すまでに7本見送る電車


+++


さあさあ悪あがきがつづいてますよー(笑)
勝手に題詠つづき054「電車」です。

これは場所が都会か田舎かでずいぶん変わってくる歌ですが、
私の田舎だったらすごいことです。
7本見送るには3時間かかるかもしれない。

2008年2月2日土曜日

結論は恋

周波数わざと外して宙に浮く やっぱり届かなかったやきもち

叶わないままでいるほうがいいことをきっとあこがれと呼ぶんだろう

泣いているのは自分のため爪を塗るのは君のため 結論は恋


+++


勝手に題詠つづき051〜053「宙」「あこがれ」「爪」です。
とうとう題詠2008が始まってしまいます。
今は私生活が格段に忙しい時期なのでどうなるかはわかりませんが、
なんとか最後まで行きたいなあ。
時期がかぶってしまっても。

2008の参加表明はいたしました。
今年はみなさんと最後まで走りたいと思います

短歌仲間ができるといいなぁ。

参加します。(藤野唯)

今年から本格参加?いたします(*´∀`*)
よろしくお願いします。
まずは完走目指してがんばります。

2008年2月1日金曜日

負け

カチューシャを探してるのもミルクティー選んでるのも重症ですね

何回も書いたり消したりした挙句結局送る私は負けだ


+++


即興2句
だけあってぼろぼろです、ありきたりだし。

カチューシャは白で光るのがいいらしい
ミルクティーはレモンティーよりいいらしい
メールはほとんど1時間に1通しか返せない
結論、完敗。

2008年1月21日月曜日

仮面

だんだんと崩れる仮面 ほんとうはそれに恋してたなんて言えない


+++

勝手に題詠つづき050「仮面」です。
ついに半分!!

仲良くなればなるほど、どんどん変わってゆく
思いもしなかった言葉を言われたり、表情、しぐさ
とまどっているのはほんとうだ
でもこのまま進みたいのもたぶんほんとうかもしれない

こうやってまた繰り返してしまう
いつになったら治るんだろう、
馬鹿な自分

2008年1月18日金曜日

家族

泣く母を見たのは21だった 大人になるってそういうことだ

すっぴんではんてん姿で肉まんを食べてもばあちゃんは嬉しそうです


+++


集英社the どくしょ「かとちえの短歌days」第11回、テーマ「家族」に上の2句を応募したところ、上の句を優秀作に選んでいただきました。

実際に初めて母の泣いている姿を見たのは21だったように思います。
父が何かわめき散らしていて、それを祖母が黙って聞いていた。
台所に入った私の肩を抱き、母は泣いていました。
父と母は喧嘩していたわけじゃなく、同じ壁にぶつかっていました。
それぞれの家族・親族にはそれぞれの悩みがあります。

きっと今までは見せないでいてくれた泣き顔、
ああ、きっと私大人になったんだ、そう思いました。


かとちえの短歌daysは12回で終わってしまうようで、本当に残念です。
最終回、投稿します。
テーマは「別れ」です。

2008年1月16日水曜日

寂しい

寂しいといったら今度こそ終わりだ この階段は引き返さない

誰も気づかないような気がしてた 何かが沈没しようとしている

作る予定とかないくせに紺色の毛糸が似合いそうだと思う

これからも一緒にいたら約2年後くらいに恋するだろうか


+++


勝手に題詠つづき046〜049「階段」「没」「毛糸」「約」です。
恋だとかわけのわからないものは別にして、
寂しくて仕方がなくて、あの人を好きだと思う。

2008年1月15日火曜日

吉祥寺

ためいきをついてる君が好きだから救われないでほしかったんだ

吉祥寺A.B.Cafeの思い出はあの人の前で泣いた日のまま

色だとか値段のよさを目指してもトマトにはなれないミニトマト


+++


勝手に題詠つづき043〜045「ためいき」「寺」「トマト」です。
A.B.Cafeは「エービーカフェ」と読みます。吉祥寺に実在するカフェです。
とても雰囲気のいいお店です。
ここでひどいことを言われた思い出はあるけれど、また違う人といつか行けたらなぁと思っている。

2008年1月14日月曜日

がぼーん




題詠2008が始まってしまう(o_o)



お題はまだのようですが、リンクを貼っておきました。

2月中旬あたりからかな?

2008こそは完走したいなー


2007もなんとか100までいけたらいいと思います。
合間ぬってがんばろう。

2008年1月13日日曜日

心臓に障るくらいに右耳のあたりの髪から包んでほしい

恋人がいる人と手をつなぐならこの海でともう決めていました


+++


勝手に題詠つづき041「障」、042「海」です。

せっかくの2連休でしたが、なんだか頭痛がするので家にいました。
髪を切って染めるのはなにげに体力がいるので今日はやめました。
明日は行きたいなあ。

2008年1月12日土曜日

前髪

そのセリフ 声の高さまで理想通りでどきどきしちゃうじゃないか

今日君に前髪なんて触られて何かのボタンが押されたみたいだ


+++


勝手に題詠つづき039「理想」、040「ボタン」です。
やっと5分の2だ……!


いつもふざけてるくせににゃあ。メールだっていつになくいたって普通で。ずるいや。

2008年1月11日金曜日

かけひき

忘れてるふりをしたのは駆け引きがしたいからとかそんなんじゃない


+++


ただ怖かっただけ。


かとちえの短歌教室が更新されました。
それから、携帯で読む集英社のthe どくしょで加藤さんの新連載「HONEY」が始まってどきどきしました。
いろいろと忙しく、短歌をなかなかつくれないでいますが、
離れないでいたいです。

2008年1月6日日曜日

祈り

祈ってる人を見ました 改札の前で椅子に座ってひとり

少しでも思い出す日はありますか 海でレミオロメンが聴きたい


+++


帰京する途中で、駅の近くで携帯を握り締めている人を見ました。
祈ってるわけじゃないにしても、私がこんなに平穏なときにこんなに必死になっている人もいることを改めて見ました。その温度差。
下はおそらく2年位前に書いたやつです。レミオのwonderful&beautiful(だっけ?)好きです。

2008年1月3日木曜日

胸に開いた

救われない片思いに救われている君の笑うときの目のしわ

自分のじゃない胸に開けた穴だからふさぎ方がわからないまま


+++


勝手に題詠つづき037、038「片思い」「穴」です。

片思いがいちばん救われる恋だとは思っている。





あけましておめでとうございます!
題詠2008が始まってしまうんじゃないだろーかというところまできました(笑)
残り62首、なんとかがんばりたい
箱根駅伝の熱さに、何度か涙が出そうになってます。