2008年11月13日木曜日

Unknown

同時に2人の男と付き合っていたときがある。
19のときの春に告白してくれて付き合っていたサラリーマンが忙しい人で、なにかとすねてばかりだった私は、ちょうど夏の終わりあたりによく行っていたコンビニの店員に告白されたのだ。
彼氏がいることは言わなかった。
別に気を遣ったわけじゃなく、面倒だったから。
忙しいサラリーマンにも駄々をこねるつもりはなかったし、
コンビニの店員を怒らせるつもりもなかった。
浮気してる気なんてなかった。
ただ自分は女の子で寂しいのだからと、むしろ当然のように思っていたと思う。

だから別に、ばれたってよかったのだ。
だから別に、驚きも困りもしなかった。
サラリーマンが久しぶりにデートに連れてってくれた日、出かけ先の街でコンビニ店員に会った。
なんだかひどく怒っていたような気がするけれどあまりよく覚えていない。
彼が何かを怒鳴って去っていったあとに、サラリーマンのほうを見たら、なんだか悲しいような変な笑い方をしていた。
あなたが忙しいせいじゃない、と言おうとしたけれど、
なんだか妙に心拍数が上がって何も言えなかった。
ああそうか、と思った。
ばれたってよかったんじゃない、
ばれてほしかったのか、と
そのとき初めて思った。


傷つけているうちが花 無意識じゃなくなっても続けられるのなら

2 件のコメント:

  1. さかいたつろう2008年11月16日 21:16

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    やっぱりこのシリーズ好き!
    文章も読み応えがあるし・・。
    紙媒体で乗っけたいくらい(w

    あ。試作思索に色々書いてますのでまたチェックしてねー☆

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    ほんとですか!(o_o)
    実は自信なくなってたので。。。ありがとうございます(笑)

    コラボのほう了解です!
    おつかれさまです★

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