2010年6月15日火曜日

おすそわけ 第19回「眠り」

点滅


イマイさんへ。


梅雨に入りましたね。
気温の変化が相変わらず大きくて、
最近微熱を出してしまいました。
イマイさんは体調はどうですか?
前回はあったかいおすそわけをありがとうございました。
読んでいて、眠る前のあったかさを思い出しました。

私も好きな人と手をつなぐのが好きです。
彼の肌はとてもやわらかくて、ほっとします。


今回のお題は「眠り」ですが、
私はよく、眠れなくなる子でした。
小さい頃、母に「目をつぶってれば寝られるよ」と言われてもやっぱりなかなか寝付けず、布団の中で困り果てながらいつの間にか眠っている、ということが何度もありました。

しかしその頃はまだいいほうで、眠れないのは大学の頃がピークでした。
一人暮らしは気ままに見えても(実際気ままなところも多々あるのですが)、さびしかったり不安だったりしたのかもしれません。
昼間、大学などで嫌なことがあったり悩みがあっても、帰って話す人がいないので、
そのまま部屋に持ち帰ってぐるぐる考えてしまいがちだったと思います(これは今もそうですが)。

寝てしまいたいと思うときほど眠れなくて、
布団に入って、そのまま眠れず朝を迎えてしまうこともありました。
ぼーっとした頭で新聞配達のバイクや鳥の声を聞いて、布団の中で絶望していました。
お医者さんに行こうかな、薬局で薬を買おうかな、と思ったこともあったけれど、怖かったので行かずじまいでした。


社会人になって、眠れないのは昼寝をしてしまった日くらいになりました。
きっと、眠らなくてはやっていけないと身体がわかったのかな、と思います。
それから、恋人といるとき、私たちはふたりともよく眠ります。
お互いに安心しきっているせいかなと思っています。


眠れない話を書いてしまいましたが、眠るのは好きです。
寝る前に布団で本を読んでいるとき、朝布団の中で目覚めるときも、こたつでうとうとしているときも幸せです。
ほかの好きなことをできる時間を眠りに当てるということは、必要ですがとても贅沢なことのように思えます。



目覚めたらまた会おうね あたたかい視界がゆっくり点滅しだす(藤野唯)




眠りに落ちる前の時間を短歌にするのにかなり時間がかかってしまいました。
次回のお題は「椅子」です。
更新は約2週間後、イマイさんのブログで。
おやすみなさい。

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