2010年1月19日火曜日

おすそわけ 第9回「雪」

しんしんと降る


イマイさんへ


新年初おすそわけをありがとうございました。
去年は社会人になり、環境をがらっと変えた1年でした。
その環境にもだんだん慣れてきて、落ち着きつつあります。

年賀状は私も手書きです。
裏にはイラストを印刷しますが、必ずひとつひとつお手紙をつけます。
小中学生のころは、それこそ何十枚も書くような子でしたが、
今は毎年だいぶ少なくなりました。
年1回でもお手紙を送りあう、そういうことを途切れさせたくないな、と思うくらい大切な人だけに送ることにしています。



さて雪ですが、イマイさんのご実家はやはり、毎年かなり降るほうですか?
私の実家は関東圏内なのですが、山のほうなので以前はよく降っていました。
寒い寒い冬の朝、居間へ下りるとストーブの上にはやかんが乗っていて、
しゅんしゅんしゅん、という音がして、
「雪降ってるよ」と言われて障子をあけると外はまっしろ・・・
あの、「しんしん」という音を耳ではなく体全部で感じ取っていた記憶は忘れられません。
お風呂に入っているとき、屋根から雪の落ちる音が聞こえたことも懐かしいです。


それから大学に入るときに上京してきたのですが、
やはり東京は降らないなあ、と最初のころは思っていました。
ところが私が就職活動をしていた2年前の冬、たまたまよく降る年にあたってしまったのか、会社説明会や面接のたびに雪か雨が降っていた気がします。
以来、私は自分のことを雨女または雪女ではないかと半分信じています。


そういえばセンター試験の時期っていつも雪騒ぎしてた気がします。
上にも書きましたが私の実家は田舎なので、浪人した年のセンター会場は家から1時間離れていました。
(現役は高校単位で会場が決まってましたが、そのときは2時間弱かかりました)
その日も会場は雨で、1日分の試験を終え、母に帰るよーとメールをすると、
「おつかれ。こっちはどか雪だよ!!」
という返信がきました。

どか雪って!、と笑いつつ帰りの電車に乗ると、
たまたま座っていたおばさんと目が合って、受験生だと察してくれたのか、席を詰めて私に「座る?」と言ってくれました。
ほかにも受験生はたくさんいいたので不思議だったけれど、疲れていたし雨で寒かったので素直に座らせてもらいました。

外が寒いと、中は余計にあったかくなりますよね。



もし雪が降ったらという約束は空で涙に変わったんだね(藤野唯)







雪って慣れてる人とそうでない人で全然反応が違いますよね。
次回のお題は「先生」です。
更新は約2週間後、イマイさんのブログで。

0 件のコメント:

コメントを投稿