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なにをどうすればあの子になれたのか ミネラルウォーターひかる、よぎる、君
「あれ、言ってなかったっけ」すこしずつ途切れていく まばたきするみたく
光路差はただしく伸びてまた君に会えなくなるけど抗わないの
本当は本当に言うつもりなんてないのかもしれないないないな
いなくなればいいってことではないんだよちゃんと覚えて手 帰って 泣いて
美しく自由落下していった花火になれたらまだよかったのに
ずっと夢だったの、きみの手を払って走って逃げて、みたかったの
壊れればすぐ醒めるわけでもなかった あなたはずっと優しかったので
不完全なものをたくさん残しつつ生きる わたしが楽になるため
化粧水ボトルのへこむやわらかさ そこだけ狂っているようなピンク
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ここ数日間、ずっと短歌を詠みたかったんです。
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定型外が多いですね。
口語短歌の達成がもしあるとするなら、あくまでこの定型のなかで、口語化が押しすすめられ、その押しすすめられるなかで運動過程において、口語が洗練されていくのでなければなりません。
岡井隆「現代短歌入門」(1969年)
この本面白いので、参考に良かったらどうぞ。
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押しすすめられる運動過程において、口語が洗練されていくのでなければなりません。
でした。
連投すみません。
岡井隆さんはこう書きながら、定型を大きく外れた今橋愛さんを未来に誘っています。(今橋さんは今未来です)
それは短歌が定型がある「詩」であるからだと思いました。
「詩」の部分が強いから今橋愛さんは定型外でも岡井隆さんが「面白い」と思ったのだと思います。
しかし、そうなると今橋愛さんの短歌は果たして短歌なのか、現代詩じゃないのか? 短歌とは何か? という問題にもなりますね。
長々と偉そうにすみません。ちょっと色々考えてしまいました。
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くまさん久しぶり。
コメントありがとう。
私は定型の歌のほうが好きなんだと思います。
誰かの歌を読むときもリズム通りに読めたら気持ちがいいし。
でも定形外の歌も作りたいのは、いつもと違うリズムでなんとなく余韻だとか、間を生みたいと思うからかなあ。
でもそうすると、定形外の歌はやっぱり少なくしたほうが引き立つのだろうね。
短歌に対して深く読み込んだりするのは苦手なので、私は結社とかには向いてないんだろうな。
物語は好きなのに、現代文が苦手だったし。
岡井さんの本、理解が追いつけるかわからないけど探してみようかな。
ありがとうございます。